中央テレビ編集
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◆新年です。一つの区切りとしたいものです。
明けましておめでとうございます。昨年より年賀状を脱却?しました。年末には下記の挨拶状を、一部には郵便、或いはSNS上にアップしました。

思えば、年賀状を出すのが当たり前の50数年でした。一時的には300枚の年賀状印刷に取り組んだものでした。人と人との繋がりは挨拶から始まるものです。実際には殆どお会いできない人達にも年に一度の年賀の挨拶は、貴重な機会だったものでした。 然しながら、時代は変わります。齢70を超え、多くのルーティーンを見直す頃となっているのです。よって、昨年より、年賀状自体は止めることにしたのです。一部の方には、通常葉書を用いた挨拶を続けますが、数年内には、葉書ベースの挨拶状は止めるつもりであります。 唐突な挨拶にて、戸惑い、疑念に似た思いを覚えた方もおられるようです。この誌面、或いは、直接の対話にて説明等はさせていただきますので、御容赦下さい。何にしろ、今後とも宜しくお願いします。
◆2024年12月の生成AI( OpenAI社 )の動向。
先月(2024年11月)の当コラムでは、各社の対話型AIについて一覧化させていただきました。 更に、12月には、OpenAI社より12間の当社ビジネスのパフォーマンス、プレゼンテーションが行われました。全てを理解出来たわけではありませんが、ここでも一覧化を行います。

全般的、網羅的であり、発表自体が、動画での対話形式となっており、発表言語は当然ながら英語ということで、当方の力量を越えているのは明らかです。よって、各種の日本語解釈者の助けを借りるということとなりました。
当職の業務に関係のありそうなテーマを切り口として、整理してみます。
◆新しいモデルの説明と更に新しいモデルの開発予定と利用価格の設定。
生成AIの真骨頂は、夫々のモデルの有効性にあります。可能な限り最新版を利用したいとの思いから、課金にも積極対応しておりましたが、今回新設のPROプランは月間200米$なんです。日本円では3万円を超えるものです。流石に躊躇しております。加えて、01モデルでは、WEB検索が利用できないとのこと。まさに研究者向けのモデルなのです。よって当面はアップグレードはしないこととしました。

◆動画生成が可能となりました。
半年以上前のプレスリリースで、動画生成機能のSORAが言及されていました。待ちに待った機能ということです。現状のプランでも一定レベルの利用可ということで大歓迎したものです。但し、残念ながら音声、効果音への対応はまだ難しいようです。ユーザーとしては、プレゼンテーション用のテキスト出力に加えて、画像、動画、音声、効果音が一元管理出力されれば、殆どのコンサル業務が完結するのですが、現状、今一歩ということです。これらの機能が完備されればPROプランへのアップグレードにチャレンジしてみたいと思います。
◆AIエージェント的な機能が充実しつつあります。
私たちのような現場型のAIユーザーにとっては、ノンコードでのシステム開発、システム実行環境の簡易的な構築などのお助け機能(これをAIエージェントと呼んでいます)を最も欲しているのです。CHATGPT自体に一部、語らせてみました(以下、RPA機能構築を例としました)
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ChatGPTにRPA機能を持たせたJOB開発でCanvasを活用することで、以下の利点が得られます:
1. スクリプトの設計と編集
Canvasは、RPAスクリプトの設計・編集をリアルタイムでサポートします。これにより、繰り返し作業やデータ抽出などのRPAタスクを迅速かつ正確に構築できます。エラー検出や修正がその場で可能なため、開発時間を短縮できます。また、インターフェースが視覚的に直感的であるため、初心者でも簡単にスクリプトを扱える点が大きな利点です。
2. 動的なジョブフロー設計
ジョブフローの設計において、Canvasはタスクの依存関係や条件分岐を視覚的に整理するツールとして非常に有用です。例えば、データ処理と通知のプロセスを統合したフローを作成する場合でも、全体像を簡単に把握できます。さらに、動的なフロー変更にも対応でき、運用中のプロセスを最適化するための柔軟性を提供します。このようなビジュアル的な設計機能は、複雑なRPAシステムの構築において特に役立ちます。
3. AIによる支援
自然言語を用いたRPAタスク記述やコード生成により、効率的なジョブ開発が可能になります。例えば、ユーザーがタスクの要件を説明するだけで、適切なスクリプトを自動生成する機能を利用できます。
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要するに、これらの機能をマスターすれば、汎用機時代のバッチジョブがプロンプト自然言語での指示のみで構築できるということでしょう。私自身は未だに理解出来ない部分も多いものですが、何とか頑張って、追随して参ります。
◆その他、大いなる期待と希望に溢れる年としたいものです。
その他として、気になったことには「ファインチューニング」があります。通常、微調整という意味に取られますが、端的に云って、AIのモデル強化を「自前」で「簡単な手順」で行えられるということです。
かつて、「エンドユーザコンピューティング」という概念が流行ったことがあります。パソコンが普及し始めた頃の話です。その頃までは、コンピュータ機器自体が高価なものであって、開発作業そのものが資本力の反映があった時代があったのです。
パソコンの普及と低価格化に伴い「誰でも出来る」開発が一般化する筈でした。但し、何故か、進まない。そんな状況が続いていたようです。ここにおいて、対話型のAIがエンドユーザーコンピューティングを実現する時代が到来したのでは?との期待を持っております。
この1年間、対話型AIの追跡を進めます。今後とも宜しくお願いします。