今回は、チョットどころではないChatGPTのパワーについて触れてみたい。それは生成AI・Chat GPTの登場だ。以前からコンピュータが人間を追い越すといわれていた。人が考え及ばないスピードで世界を席巻、そのまさかが起きている!
<第4次 産業革命 進化中>
18世紀にイギリスで第1次産業革命が始まり、人間の手で行っていた労働を機械が肩代わりするようになった。第2次では電気と石油が大量生産を大きく加速させ、第3次ではコンピュータが単純作業を自動化することに。今は第4次産業革命で、AIやIoTがビッグデータを基盤として高度な知的活動を担う。
<GPT 使うと仕事 サクサクと> 
早速ChatGPTに登録し、医療の場への応用というテーマで、実際に使ってみた。日本語で何度か質問すると、次第に回答がバージョンアップされ、見出しと本文で上手に要約された。「率(そつ)がない」作業であり、文字通り「率(ひき)いる箇所が無い」。優等生がまとめる教科書的な内容だ。自分が調べて文章をつくると、大分時間がかかる。
インターネット上に存在する関連情報を一瞬で取り入れ、こなれた表現でまとめるのは利点である。このような活用で標準的情報を得て、より創造的な仕事に時間を費やすことが 可能となるだろう。
<Now and Then 最後の新曲 Beatles>
かつてビートルズのジョン・レノンが1970年代に作成したデモテープがある。最新技術を用いてジョンの歌声を抽出した新曲が、全英シングルチャートで1位に。曲目は「Now
and Then」で、その意味は「時にはこういう時もある」であり、右に歌詞の一部を示した。当時は不可能だったが、現代では情報通信技術(ICT)の発展で可能となったと考えられる。

<AIが深層学習 新芸術>
AI自身が深層学習(deep learning)により秀逸なデジタルアートを作成できる時 代に。2023年9月、「ドボルザーク・ドリームズ(Dvorak Dreams)」という企画で、著明な作曲家の楽曲とビジュアル情報、歴史的資料を統合したデジタルアートだ。AIは今後、枠を超えた創造性で人間社会をリードしていくのだろうか。
(板東浩、医学博士、ピアニスト、https://www.pianomed.org/ )
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