中央テレビ編集 << 先月のコラムへ トップへ >> 次月のコラムへ 美術館からのエッセイ 徳島発、 未来のアーティスト発見 !いくつになってもチャレンジ ! フリースペース チャレンジとくしま芸術祭2024 ザ・ファイナル 平成22(2010)年1月19日、徳島発のアーティストの発見と支援を目的として「フリースペース チャレンジとくしま芸術祭」が始まりました。徳島県出身または在住であれば、経験、年齢、国籍などは不問。展示部門とパフォーマンス部門があり、いずれも事前審査はなく、定員オーバーなら抽選です。ただし初回は定員をこえる応募者が集まらず、現在は2週間開催している展示部門も1週間だけで、受賞者発表会もありませんでした。 図版 第1回展示部門 平成22(2010)年1月 やがて、次第に定員をこえるようになり、第3回では近代美術館と二十一世紀館との共催となって、3月の受賞者発表会も始まります。第6回からは展示部門の会期を2週間に延長、第10回からは、阿南などでの巡回展も始めました。そして、コロナ禍でも継続し、今回で15回を迎えます。 図版 第3回パフォーマンス部門 平成24(2012)年1月 図版 第1回受賞者発表会 展示部門 平成24(2012)年3月 プロ・アマを問わず、展示や上演(パフォーマンス)できるものなら何でもOKなので、ジャンルも参加者のスキルや作品のレベルも様々です。そのまとまりのなさに批判的なご意見もある一方で、ジャンルの枠にとらわれず、自由にチャレンジできる多様性を評価するご意見もいただいてきました。 ここからプロへの足がかりや、再出発のきっかけをつかんだ人、夢を追って上京した人もいます。初心者のフレッシュな挑戦や、自分の殻を破ろうとする意欲的な挑戦など、熱い思いが伝わる芸術祭として、一定の役割を果たしてきたと考えています。 しかし、その一方で、これからはコンクールだけではなく、アートに興味がある徳島の人たちの多様なニーズに対応した新たな発想の取り組みが求められるのでないか。そんな思いから、「チャレンジとくしま芸術祭」は、今回の「フリースペース チャレンジとくしま芸術祭2024 ザ・ファイナル」をもって終了とします。そして令和6年度から、未来に向けた新企画へと生まれ変わります。 最終回となる今回は、両部門合わせて過去最高となる115組のご応募があり、抽選で選ばれた60組の方がそれぞれの思いを込めた作品を披露します。最後の芸術祭をぜひお楽しみ下さい。 これまで参加し、応援して下さった皆さま、15年間どうもありがとうございました。 (徳島県立近代美術館 課長[学芸交流担当] 友井 伸一) フリースペース チャレンジとくしま芸術祭2024 ザ・ファイナル https://art.bunmori.tokushima.jp/challenge/2024/ ■展示部門 2024年 1月 23日 (火) ~ 2月4日 (日) 9:30 ~ 17:00 (4日は 16:00まで) 県立近代美術館 展示室 3(2F) パフォーマンス部門 2024年 1月28日 (日) 9:45 ~ 16:40 ( 1組あたり 15分 途中休憩はさむ) 県立近代美術館 ロビー(2F) 受賞者発表会 2024年3月9日(土)、10日(日) 県立近代美術館 展示室3、県立二十一世紀館イベントホール *いずれも観覧無料 ☆徳島県立近代美術館 2024年1月の催し案内 [展覧会] ○「所蔵作品展 2023年度 III「物語をさがしに」 開催中~2024年4月7日(日) 近代美術館 展示室1、2 *観覧料が必要です。 [イベント] ○こども鑑賞クラブ「チャレンジ度100点」 2024年1月27日[土] 14時-14時45分 講師:近代美術館スタッフ 2階ロビーに集合/対象:小学生/定員30名程度 電話で申込、先着順/参加無料 (保護者同伴可。観覧券が必要です。) ※美術館ホーページもご参照下さい。 https://art.bunmori.tokushima.jp/