ここでは栽培にかかわる主な用語を取り上げて、 初心者にもわかりやすく解説しています。 |
黒 土 | 火山灰土で、黒ボクともいわれる。 保水性、保肥性はよいが、通気性、排水性が劣るので、よく腐葉土などと混ぜて使われる。 |
赤玉土 | 関東で産出される赤土(有機物を含まない粘質の火山灰土、無菌の弱酸性)を大、中、小の粒にふるい 分けたもの。 |
鹿沼土 | 有機物をほとんど含まない、酸性の強い黄色の玉土。 みじんを抜いたものは通気性、保水性ともに高い。 |
日向土 | 軽石で、通気性、保水性もよいことから山野草や盆栽、ラン類などの栽培に使われることが多い。 別名日向砂。 |
真砂土 | 花崗岩が風化した土で、関西地方以西では宅地造成などで使われる。 弱酸性で粘土分が多く、通気性に劣る。 |
腐葉土 | 広葉樹の落ち葉を腐熟させたもの。 通気性、保水性、保肥性に富み、肥料の微量要素も含んでいる。 |
ピートモス | 水ゴケなどが泥炭化したもので、腐葉土と似た性質をもっているが強酸性。 最近は中性に調整したものもある。 |
バーミキュライト | 非常に軽いうえ、保水性、保肥性に富み、適度な通気性もある。 無菌なので、タネまきやさし木にも使われる。 |
油かす | 普通はナタネのタネから油を採ったあとの「かす」をいいます。肥料成分はチッ素、リン酸、カリがおおよそ5%、 2%、1%ずつ含まれています。ゆっくりと効く、利用範囲の広い肥料です。 |
骨 粉 | 動物の骨を原料としてつくられた肥料。原料や製造方法で異なりますが、リン酸分が20%、チッ素分が5% くらい含まれています。ゆっくりと効くので、元肥として使われます。カリ分は含まれていません。 |
苦土石灰 | 苦土(マグネシウム)と石灰(カルシウム)の両方を含む肥料ですが、それが酸度の調整に役立つことから、 肥料としてよりも酸度調整剤として使われることのほうが多くなっています。また、マグネシウム、カルシウム ともに肥料の五要素に含まれているので、肥料としても十分役立ちます。 |
元 肥 | 植えつける前にあらかじめ施しておく肥料のこと。土に混ぜる場合と、根の下のほうにまとめて入れる場合が あります。 |
追 肥 | 植えつけ後に施す肥料のこと。 |
置き肥 | 肥料を土の中に混ぜ込まないで、土の上に置く、肥料の施し方です。土中に混入する場合に比べて、少しずつ しか溶け出さないので、薄い肥料を長期間効かせることができます。 |
寒 肥 | 12月から2月ごろにかけて、休眠中の樹木に施す肥料。堆肥や油かす、鶏ふん、骨粉などの有機質肥料が 向いています。 |
有機質肥料 | 動植物を原料につくられた肥料のこと。油かす、鶏ふん、骨粉、魚粉など。遅効性ですが微量要素を含んで おり、主に元肥や寒肥などに用いられます。 |
化成肥料 | 化学物質でつくられた肥料のことです。大きな特徴の1つは、天然物である有機質肥料では得にくい成分の量 と組み合わせを、人工的に任意につくり出せることです。ですから、化成肥料には、例えば「チッ素・リン酸・カリ =10・10・10」など、肥料成分の明示が義務づけられています。 |
液体肥料 | 液体の状態で施す肥料。初めから液体である肥料と、粉末を水に溶かして使うものとがあります。速効性です が、効き目は長もちしません。追肥に向きます。 |
速効性肥料 | 施すとすぐに植物に吸収されるタイプの肥料。効き目が速い代わりに、大半のものは効果が持続しません。 液体肥料がこれにあたります。 |
遅効性肥料 | 施してから植物が吸収するまでに何日かの期間がかかり、その後ゆっくりと長く効くものです。有機質肥料が このタイプです。 |
緩効性肥料 | 施した肥料が少しずつ溶け出して、ゆっくりと長期間にわたって効くようにつくられた肥料です。 |