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其の五十六
― 自分を褒める ―
4年前から手帳をつけている。
1日1ページだから、予定だけでなく、その日、思いついたことなどを気楽に書いている。つまり日記のようなものだ。
2年目に楽しみができた。前年の同じ日、自分がどんな行動をし、何を考えていたか読み返すのだ。何も書いていないページが数日続く時は、忙しかったか、もしくは心に余裕がなかったか。だから無理に毎日書かない。それも思い出の一つだ。
さて、4年前の今日は何をしていたのかな?
ペラッとめくると、大きく書きこまれた一文。
「 挑戦か、惰性か 」
あー、確か、あれだな、今の部署に移らないといけなくなった時、精神的にいっぱいいっぱいになってたんだな、こりゃ。そんな大げさに悩むことなかったのに、あの時はね…まぁ、若かったね、本当に。けど苦手な上司もいたからな…。
けど、今もまだその部署に居るなんて、あの時の自分からは想像もできないだろうな。
あの時挑戦!? した自分はえらい!
4年前、まさか今の自分に褒められるだろうなんて、思いもしなかったな。けど、頑張ったからね、本当に。だから、今日のページに書いておこう。
逃げなかった自分、えらい!!

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