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其の三十九
― 深夜の… ―
深夜の台所、棚の中を探す。
さっき見たテレビが悪かった。
あんなに美味しそうにラーメン食べられたら、もう我慢できない。
旨そうに撮影しすぎだよ、まったく。あった、インスタントラーメン。
静まり返った台所に、ずるずるとラーメンをすする音だけが響く。
あー、最高。太る、か。でも明日のご飯を少なめにすればいい、か。
あー、旨い。ずるずる、ずーー。
スープを飲み干しホッとした瞬間、視線を感じた。妻だ。
食べる?食べるんだ。
ラーメンを待つ妻を背に、再び台所に立つ。
「ハムとモヤシも入れて」なんて声が後ろからする。
やれやれ、妻の食べる音で子どもたちまで起きてこなければいいけれど…・・・。

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