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其の三十四
― 猫と留守番 ―
ゴールデンウィーク真っ只中!
高速代金も下がったことだし、旅行だ、温泉だ!
と、家族は行ってしまった。
一昨日からの風邪は回復の気配を見せず。体温計を見つめながら昨夜、呟いた。
「ひとりで大丈夫だから、皆、行っといで」
朝、目覚めると、本当に皆出かけていた。
飼猫が「餌をくれ」と喉を鳴らして足元にまとわりついてきた。おー、よしよし。
午後、うなされて目覚めると、布団の上に猫がのっていた。ちょうど私の胸の上。重苦しい。
猫を見ると、ちらっと片目だけ開け、また眠ってしまった。まったく……。
頭を撫でると、猫は喉だけ鳴らした。

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