今日から使える!ビジネス用語
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ニッチな商品を取り揃えることで、収益を上げる |
第34回 |
ロングテール |
需要の多い商品を取り扱うことがビジネスの常識だが、販売機会の少ないニッチ市場(=隙間市場、小市場)にも対応する商品も取り揃えることで全体として大きい収益を得る方法。大量の商品を店頭に展示する必要がないインターネット通販サイト、特にAmazonが取り入れていることで有名。
その名の由来は、縦軸に販売数、横軸が品目のグラフを描いた際に、販売量が少ない品目部分が延々と続く形が動物の尻尾に見えることから付いた呼び名である。

<例えばこんな会話で…>
うちの会社、取引先を資本力があるところにお得意様を奪われていってるみたいなんだ」
「価格競争になったら、小規模なところは、きついわよね。そういう時は『ロングテール』を狙うのよ」
「それって、いわゆる隙間市場?」
「そう。売れ筋の商品は価格競争で負ける。だから小口でも、確実に需要がある商品を個々の取引先に合わせて売るの。そういう取引先をたくさん作っていけば、売れ筋の商品にも負けない売り上げをあげられる可能性はあるわ」
「なるほど、じゃあ早速、お得意様を回って、それとなくリサーチしてみるよ。うちのように小規模な製鉄所でしか対応できないものがあるかもしれないぞ」
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