今日から使える!ビジネス用語
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第28回 |
ビッグデータ |
従来のデータ分析は、全体からある程度の数を抽出してから分析していたが、近年大量のデータをすばやく処理できる技術が出てきたことにより、取得できる全てのデータを対象に分析できるようになってきた。このような分析対象となる巨大なデータのことを「ビッグデータ」と呼ぶ。分析の結果、新たなパターンやルールを発見することでビジネスに結び付けることが可能となる。例えば、主要なオンラインショップでは、購買履歴やサイト内のアクセス情報などのビッグデータを基に、その人が興味を持つであろうおすすめ商品を表示している。また、自動車に取り付けたセンサーから、速度や急ブレーキの頻度を読み取ることで、交通量や危険な地点を割り出し、安全でスムーズなルート案内をすることによって、配送にかかるコストを低減することができる。
<例えばこんな会話で…>
「顧客からアンケートを取って、仕事に反映させているんだけど、売り上げにつながっている実感が無くてね」
「アンケートに積極的な人だけの意見に限定しているから
ね。全体の意見や好みの傾向を知りたいと思ったら、
ビッグデータから分析するのがいいんじゃないかな」
「『全体』だから『ビッグデータ』?」
「そういう意味から来てると思うわ。例えば、自社のホームページにアクセスしてくれた全ての人が、どういうページに興味を持ち、どういう順番で見て、何を購入し、何を購入しなかったかを分析すると、
顧客以外の人の動きも分かって、
次の一手が見えてくると思うわ」
「なるほど!」
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