今日から使える!ビジネス用語
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消費者と共に新たなアイデアを創出する |
第37回 |
価値共創 【Co-Creation】 |
価値共創とは、消費者を商品を購入する存在としてだけでなく、商品開発など一緒に取り組み、新たな価値を共に創り出していくことをいう。
消費が成熟した現代では、製品やサービスの価値だけで他社と差別化するのが難しくなっており、刻々と変化する消費者ニーズを掴むのも容易ではなくなっている。そこで企業は、ソーシャルメディアなどを利用し、消費者と直接意見を交わすことにより、消費者の声を直接開発に取り入れた商品・サービスを生み出している。また、消費者にとっても、企業と一緒に製品を創出・開発したという経験を得ることができる。
<例えばこんな会話で…>
「わが社の製品は、性能では他社に負けてないのに、なぜ売り上げで勝てないんだろう」
「製品自体の性能で選ぶ時代ではなくなっているのよ。消費者は、その製品を使ったら自分の生活がどんな風に豊かになるかということに価値を見出すの。そういう製品の魅力を消費者と企業が一緒になって創り上げようとする考え方を価値共創というのよ」
「そういえば、消費者が企業に直接『こんな商品ほしい』とか『こんな風に改善してほしい』とかアイデアを出して、それを元に生まれた商品がヒットしたと聞いたことがあるぞ。企業側と消費者が互いにとって良いパートナーみたいだな」
「企業と消費者が楽しみながら創り上げる、それこそが価値共創の本質よ」
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