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中央テレビ編集 


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IT、ICT、AI な話

◆ 暑さも、やや、落ち着いたようです。
 想定外、何十年に一度と言われた、この夏の暑さも一段落が付きそうです。秋めいた気候の訪れは、『ひょっとしたら、この冬の寒冷ぶりを予想させるもの』かも知れません。読者の諸兄も、厳冬に備えた準備が必要なのかも知れません。皆さん、ご自愛のほど。
 さて、暑い夏を彷彿とさせる補助金の季節が続いております。現在は、ものづくり補助金の2次公募期間中です。更に、IT導入補助金の3次募集も始まっております。8月15日には、2次公募の交付決定もなされました。IT導入補助金の昨年よりの事業結果を以下にまとめてみます。


 この補助金、昨年度に比べ、予算枠が100億円より500億円に増額され、採択予定企業はⅠ3万5千社とされているのは、過去、何度も触れました。今年度は、昨年度よりも採択数は伸びておりますが、2次公募の段階でも未だ2万1千社というところです。残りの10万社強については、どのような対応を行うのでしょうか?一説では、規模を縮小し、災害対策へと予算の流用を行うという話もあります。
 かと言って、半分以上の予算の流用も国家予算の性格よりして難しいと思われます。本年度は、申請すれば、ほぼ採択される、所謂、『入れ食い』状況が続くと思われます。来年度以降、果たして、このような状況が続くのでしょうか?かつてのJ-SAASを思い出した方も居られるかも知れません。数年で有耶無耶となり消滅してしまい、その後、行政内ではタブーとなる・・・・。そんな事業もあったのです。
 いずれにしろ、システム投資を考えられておられる企業さまは、大きなチャンスになっていることは間違いありません。是非、チャレンジしてみて下さい。

◆ 江戸人情の話です。



本年、9月の市民劇場の例会は、前進座の『柳橋物語』です。
以下、公演チラシより引用です。

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「まっているわ」そのひと言がおせんの一生をきめた。
生きることのきびしさと 愛することのかなしさと――
江戸・下町を舞台にひたむきに生きる若者たちを詩情豊かに謳いあげる。山本周五郎の珠玉の作品




庶民の生きるための苦しみも悲しみも、喜びも楽しさも、すべてがここにある

苛酷な運命と愛の悲劇に耐えて、人間の真実を貫き、愛 をまっとうした江戸庶民の恋と人情を描いた 山本周五郎の名作が今、よみがえります。

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 文章を読むと、何故か『照れくさく』ならないでしょうか?私自身、この舞台は、40数年ぶりの再会となるのです。齢、20歳代前半、どちらかと言えば、近代的自我の確立、因習の打破、新しい世界・・・を訴えていた頃の事です。当然、江戸情緒などは論外の世界で生きていたつもりの人間でした。  
 その頃は、大阪労演の一端の活動家も気取っていたと記憶しております。一つの青春の時代でした。
 ひとつの言葉に振り回される主人公の悲哀に満ちた人生、日本的陋習のなせる悲しみの舞台。当初は、そんな印象が強くありました。然しながら、エンディングにて齎された解放感、舞台用語で云うカタストロフィーは素晴らしいものでした。多くの舞台を観てきましたが、人生に影響を与えてくれた名舞台の一つです。ここで、解説するのは難しいので、是非、皆さん、観劇を御勧めします。
 また、主演の今村文美氏は、徳島に縁のある女優さんです。是非、宜しく御願いします。

               (日出晴夫、中小企業診断。阿南市在住 https://www.facebook.com/haruo.hinode )