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中央テレビ編集 


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Dr.板東のメディカルリサーチ No.189
<これからは 何を目指すか よく検討>

 長期にわたるコロナ禍が続く中、五輪開催に対する様々な議論がみられた。いま東京オリンピックが開催されており、円滑に進んでほしいと願う。COVID-19の問題に対して、筆者は従来国際医学雑誌に報告しており、日本の過剰死亡(excess death)等について論じている。
 米国ジョン・ホプキンス大学による各国のデータの中でJapan(
)は低いレベルで推移し、統計学的な比較では重篤なレベルではない(図1)。しかし、変異株の影響が懸念されているなど、将来に向けて、各国におけるいろいろな対策が重要となってくる。

◆将来の パンデミックを どう防ぐ
 日々の医療現場では、どの患者に対してもbio-psycho-social(生物・心理・社会的)の側面で総合的に判断している。これと同様に、国際的な諸問題に対しても、人間、組織、経済、社会的な見地から、グローバルに考えねばならない。
 ここで、参考となるデータを紹介しよう。Covid-19の経験から、将来パンデミックを防ぐため、どんな方策があるかが検討された(
図2)。私たちが行うべきこと(x軸)、私たちができること (y軸)について、様々な課題について5段階で評価された。その平均値を横軸と縦軸で示し、9項目を二次元で示した。あなたはどう考えるだろうか。

進む道 決定するとき 参考に
 いまご紹介したのが、2つの軸によって物事も考えたり判断したりするための平面図である。この図は、いまあなたが従事している仕事の場合(
図3)、将来進む道を考える場合(図4)、ほかに、今後の判断に迷う場合などにも役に立つ。
 いちど、読者におかれても、様々な解決に際して、本図の活用を推奨申し上げたい。

(板東浩、医学博士、ピアニスト、https://www.pianomed.org/

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